小笠原理事長の自由帳

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女のパンツを洗うとき

女性の下着の名称は様々であり常に変化している。着物が生活の中心であった時代、女性は腰巻、男性は褌であった。明治も大正も昭和の20年代は私の田舎ではスカートに腰巻という女性も沢山あった。フーテンの寅さんのテキヤのセリフで「チョロチョロ流れるお茶の水、粋な姉ちゃん立小便」の時代が存在していた。

要するにパンツなんてものは、日常に不要の物であった訳である。もっとも、このようなことは日本だけのことではなく、フランスでは貴族の女性はパンツははかなかった。パンツはもっぱら娼婦の中で使用されており、いわゆる貴婦人にとっては軽蔑すべきものであったのである。考えようによってではあるが、こういう時代は女性が最も開放的な時代であったように思う。近代になるにしたがって、女性はいろいろな意味で無用な物を身にまとい周囲から隔離されるものとなっていったようにも思います。

ところで、超高齢化の時代に入って、介護というものがクローズアップされ、日本は今や国家予算を使い介護というものに躍起になっている。介護の現場でその仕事に携わる人も、男性が占める割合と重要度は高くなってきている。したがって、男性が日常生活支援の中で、女性のパンツを洗う場面が当たり前のことになっている。つくづく考えると、パンツなど本当は不要ではないかと思いついた。人間は生まれて育ってゆく過程と高齢になって死んでゆくときに「オムツ」が必要なだけであって「脱ぐ」だけか、「脱がせる」だけのパンツは無用の長物なだけである。文化とは不便なものである。

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